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2026/10/29 20:50


今年は小さいバッグを持ちたい。

こんにちは。Homareです。


前回のシーズンまでは"MARKET TOTE"のみをお取り扱いしていたCECCHIより、"JINNY CELLULA"が入荷しました。美しい女優みたいな名前の小ぶりなレザーショルダー。かねてより気になっていた存在です。


CECCHI DE ROSSIは、2010年にTomasso Cecchi de Rossiによって設立された、イタリアのトスカーナ地方を拠点とするブランド。

CECCHI家はトスカーナ州のペーシャという地域に住居を構え、山を所有し、ワイナリーも経営する傍ら、地域性を活かしたレザークラフトブランドとしてCECCHIを設立。すべて手作業、最高級のベジタブルタンニンレザーの自然な美しさ、経年変化を感じていただけるプロダクトを展開し、ワイナリーという背景を活かした赤や白、ロゼなどで染める"ワイン染め"など、モノの良さもさることながら、ブランド独自のアプローチも多く、手に取る理由としてもグッとくる。 ひとえに語り所が多いブランドであり、匿名性もある。プロダクト背景、クオリティはもちろん、長く愛用できる要素が詰まったブランドです。

数年前にイタリアに旅行に行った際にふと思い出し、現地の空気感などを知った上でブランドの商品を改めて見た時に取り扱いを決めました。詳しくはこちらのブログにも書いていますが、このブランドに出会ってからバッグに対する悩みが消えました。

理由は第一に雰囲気、空気感が純粋に好みであること。また、奇抜なデザインではなく使いやすい、多くのスタイリングに馴染むデザインなのに、現代的な洗練されたバッグとは少し違い、手作業の温度感や程よいラグジュアリーな印象があること。シーズン問わず取り入れられる点も外せません。


ありがたいことに多くのお客さまが使ってくださっているCECCHI。皆さん独自の経年変化も出てきていて、店頭で被ることもしばしば。どれが自分のかわからなくなっていたシーンもありましたね。

MARKET TOTEは自分でも引くくらいの数を仕入れて、ストックの割合をほとんど占めてしまってオープン早々焦りましたが、不思議なことに不安はありませんでした。あくまでもベーシックなデザインであることや、幅広いスタイリングに馴染むこと、長く使いたいプロダクトであることなど、手前味噌な表現ながらとてもいいバッグです。

そうして一旦は皆さまに行き届いたのではないかと思い、「MARKET TOTEしっかりと売ることができたら取り扱おう」と決めていたレザー品番、"JINNY CELLULA"をオーダーしたんです。



JINNY CELLULAは、過去のバッグ製作工程で出た生産余剰のレザーを用い、パッチワーク構造で繋ぎ合わせたデザインが特徴的。

メンズで小さいサイズのショルダー、そしてラグジュアリー感があるデザインのものは貴重。散々探して何度もハイブランドの誘惑に負けそうになりながら入荷を待ちましたが、本当に他を買わなくて良かったと思わせてくれるバッグです。



パッと見の面構え、パーツ選びなど、手作業のクラフト感がありながら、実験的な雰囲気を持ち合わせています。現代的な洗練されたデザインとは少し距離を置いているような存在でどこか古めかしく、手作業の痕跡がアルチザン的な魅力を思わせる。

ブランドロゴはあるものの、売りは形と素材そのもの。基本的にはどこのブランドか見てわかるようなものではないし、ハイブランドのように高級感を追求したものでもない。

もちろん高級感はあっても、それが主役ではなく、整えすぎないことで生まれる、不均一で生々しい素材特有の存在感と独自のアプローチ。使っていくことでこのデザインの理由に触れたり、使っている自分にしかわからない変化を楽しむことなど、今まで使っていたレザーバッグとはまた違った魅力を感じていただけると思います。


サイズは手と比較してこのサイズ。僕は財布とサングラスを入れていることが多いですが、男性であればある程度補えるサイズ感です。たくさん荷物を持ち歩くという方にはお勧めしませんが、それならば、中身を入れずに使って欲しいとも思ってしまっています。

先日旅行の時もずっと使っていましたが、機内持ち込みやパスポートを入れて肌身離さず持っておくのにも最適なサイズ感です。


求めていた雰囲気、サイズ感。このショルダーストラップの細さもいい。小さい分、どれだけギリギリまで詰め込んでも重くなることはないので、細くていい。どことなくフェミニンな雰囲気を感じさせながらも、レザーを繋ぎ合わせた不均一な雰囲気や、無骨なパーツの組み合わせ。メンズで探すとないんですよね。

前述したように、ハイブランドでも探していました。ただ、レディースにはたくさんいいと思うデザインのものがあるのに、メンズでみると途端にギラっとする。パーツもなんか違う。レディースの雰囲気のまま、メンズ用にしてくれればいいのに、と何度も思い、そうして結局ハイブランドで探すことをやめたのですが、こうして出会えたことに感謝です。

CREDIT

バッグを選ぶ上で、使いやすさや機能はどうしても優先してしまうポイントですが、実際はそれだけでは選べません。良いと思えば基準なんてあってないようなものなので。

素材の表情やパーツの組み合わせ、どこか古めかしくも新鮮に映る佇まいなど、使い込むことで変化していく部分も含めて長く付き合いたいと思えるバッグ。買ってからここ最近ずっと使っていますが、どう使ってもいい、懐の広さが魅力的です。

ただ、この冬はコートに必ず合わせて欲しい。
それだけが僕からのお願いです。

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