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2025/07/10 20:10

こんにちは。Homareです。

m's braqueを取り扱うショールーム、sekond showroomに通い始めたのは約7年前くらい。いつも対応してくださる吉田さんとは、同じく約7年の付き合いになる。


右も左も分からない僕に、"別注でも組めば?"と、当時勤めていた会社のディレクターに連れられていった初めてのショールーム、元ボクサーの吉田さん。...緊張しました。


たくさん並んだ洋服に、打ち合わせ用の机。吉田さんセレクトのお菓子。これがまたセンスがいいラインナップ、しかも毎回メンバー編成が変わっている...とおかしな話はさておき、そうやって初めて別注という形で取り組ませていただいたのが、sekond showroom、m's braqueでした。m's braqueが好きなだけの当時の僕は、他のブランドには目もくれず、、そんな中帰り際に見えた、脇に佇むアトリエのような小さい空間が、一際輝いて見えたのを覚えています。


ーこれ素敵ですね、どこのですか?

吉田さん「"CECCHI DE ROSSI"です。やります?」



別注でも発売しそうな冒頭ですが、今回は吉田さんとの出会いのアザーストーリー。


それから数えるとかなりの回数見ては、吉田さんから恒例の「チェッキどうですか?」をスルーしてを繰り返していましたが、実は初回からずっと気になっていました。すみません。


お店のテンション、好きなムード、ようやく合致したのが前回の25SS。ありがたいことに1回目のポップアップで全て完売してしまい、ブログの紹介もできず、オンラインでは約半年Sold状態でした。


今回待ちに待った再入荷で、先日、調子に乗ってオーダーした大量のバッグが到着。正直一年かけて売ればいいか〜とも思っていましたが、内心そんな余裕はない。ただ、実際に使ってみて本当にいい買い物をしたと思ったバッグ。適当なデイパックで過ごしていた、バッグへの関心薄めだった僕にとって、スタイリングとの馴染みやデイリーユースできる利便性と耐久性など、多くの方に使っていただきたいと、素直に思った結果です。

"CECCHI DE ROSSI"

CECCHI DE ROSSIは、2010年にTomasso Cecchi de Rossiによって設立された、イタリアのトスカーナ地方を拠点とするブランド。CECCHI家はトスカーナ州のペーシャという地域に住居を構え、山を所有し、ワイナリーも経営。傍ら、ワイナリーであること、地域性を活かしたレザークラフトブランドとして設立されたのがチェッキデロッシ。すべて手作業、最高級のベジタブルタンニンレザーの自然な美しさ、経年変化を感じていただけるプロダクトを展開し、ワイナリーという背景を活かした赤や白、ロゼなどで染める"ワイン染め"などを行うなど、物の良さもさることながら、ブランド独自のアプローチも多い。買う理由としてもグッとくる。


ひとえに語り所が多いブランドであり、匿名性もある。プロダクト背景、クオリティはもちろん、長く愛用できる要素が詰まったブランドだと思います。


CECCHI DE ROSSI "MARKET TOTE" COCCO, NATURAL, PURE BLACK


前回同様、ご用意したのは"MARKET TOTE"。

レザーとコットンキャンバスという、よく見るコンビネーションでありながら、ハンドルのみレザーで程よく粗野。市場で野菜や果物を買って使うようなカジュアルな見た目なのに、アルチザンな要素が垣間見える。


デニムやチノパン、軍パン。ジャケットにコート、ウール、コットン、化学繊維。誰しもが馴染みのあるオーセンティックからテクいファッションにまで溶け込んでくれるのに、普通でいて普通ではないバッグ。

無駄のないデザイン、適度なユニークさ。普段使いするバッグはこうであって欲しい。


レザーは、ペレヴィーノトリートメントを施したホースレザー。初めはロウがついているので、使っていくと馴染み、色の変化、柔らかく経年変化していきます。(僕のやつはぐにゃぐにゃです)


レザーのハンドルは硬そうですが、持ちやすく、手にもフィット。マグネット内蔵でパチンと止められるのも嬉しく、この見た目からは想像できないテクいデザインだと思いました。

ファスナーなどはありませんが、両端から留められるパーツがついているので、中身が出てしまったり、見えてしまうこともありません。


ボディはリサイクルキャンバス。厚みがあり、耐久性は申し分なし。また、リサイクルならではの色ムラ、ネップのようなものがあるので、綺麗すぎず奥行きがある見た目なのもポイントです。


ちなみに先日、自転車で20kmでた状態で一回転した時も、中身を守ってくれました。が、転倒具合が凄すぎてPCの角で穴が空いてしまうという。逆にこのレベルでその程度の穴か!とは思ったので、ある意味実体験に基づいて説得略のある耐久性と言えるかも。


まあ、抗えないものは抗えない。これもまた一興。

中は大きく分けて3部屋。真ん中のみファスナーがついているので、ノートや文房具、細々したものはそこへ収納するといいです。


僕は両端にPC、いただいた書類、メガネやポーチを入れ、真ん中にノートと文房具、本を入れています。脇にはミニポケットが施されているので、ミンティアとかを入れておくといいかもしれません。

多すぎず小さすぎない、スタイリングの名脇役。時に主役をも張ってくれる、そんな強い味方。

WHITE × COCCO

WHITE × NATURAL

BLACK × PURE BLACK


今回は3色でご用意しました。所謂〜なホワイト/ナチュラルな配色。これは想像通り、飴色のように変化して行きます。


ブラックは今回初。真っ黒ではない、適度な色味のギャップがいいなと思い、増やしてみました。ハンドル部分がもっと黒光していきます。

最後にホワイト/コッコ。なんだかおしゃれな色、僕の決め手もそう感じたからなので、"雰囲気いいな"と思った色を選ぶのがいいと思います。今のところ大きな変化はないものの、ハンドルはワントーンくらい暗くなってか印象。


僕の中ではオーセンティックなバッグの代表がL.L BEANのボーンアンドトートバッグ。ただ趣味としてはアメリカより、イタリア、ヨーロッパのムードを好んでいるので、チェッキのバッグはありそうでなかった、理想を叶えてくれました。

初めて見て、吉田さんから「やります?」と言われた時は、もちろんモノは良くとも、自分のスタイルとしてどう落とし込むのか想像がつかなかった。でも初めて出会ってから7年後の25SSの展示会では、トレンチコートにジーンズ、ローファーを穿いてこのバッグを右手に、左手にコーヒーを持って歩く姿がはっきりと想像できたんです。


自分のスタイルはこれかもしれない、自分のスタイルをも気づかせてくれたバッグ。だからこそ自信を持っておすすめしたいこのバッグ。


CECCHI DE ROSSIです。


MURPHH / Homare