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2025/10/03 20:00

こんにちは。Homareです。


心地のいい季節がやってきました。当たり前のように長袖を着て、夜の外出は毎回、まるで初卸しの洋服を着るように羽織を選んで出かけたくなる。大好きな秋...

というのも束の間。どうせ来月には秋どころではない。もう四季というか三季、春夏、秋を省略して、冬。


年々短く感じる秋。まだアウターを着る機会はないのに、皆さん早めに選んでくださってとても嬉しいです。順当に行けば今、スウェットやシャツを買って、次にセーター、ブルゾン、そしてヘビーアウターとなってくるけれど、先にアウターを選んで、11月や12月にセーターが欲しくなる。アウターは買い足したい気持ちが先走るけど、セーターは時期にならなければわからなかったりする。

逆に僕は、今までヘビーアウターをあまり買う機会がなく、周りからも薄着だと言われてきました。薄手のコートが好き、痩せ我慢かもしれませんが、あまりに重いのは苦手です。だからこそコットンのトレンチやその手のコートばかりでしたが、今年はウールのコートが着たい。

去年妻とヨーロッパに行った時、妻は旅行用にGABRIELA COLL GARMENTSの発色の良いブルーのウールコートを買っていて、すごく素敵で羨ましく思いました。反対に鏡を見れば、僕はうっすいコート。その時思いましたね。僕は、冬を楽しめていない、と。


でも重いのは嫌。程よい季節感の生地・色、春秋も着られそうな立ち位置、とにかく心地いいアプローチだった、Nomatのコート。

オーバーサイズのウールコート。たとえばこのコートほどの用尺となると、第イチに重そうと感じる。実際、重いことは悪いことではありませんが、リアルクローズとして考えたとき、経験上クローゼットのドラフトは徐々に後ろになっていくように思います。気軽に羽織る気になれなかったり、出先で暑くなって脱いだりしたら?あー邪魔邪魔。ずっと持ち歩いていたりなんかしたくない。

だったら薄いコートを着て体温調節したほうが楽。ちょっと寒いくらいの方が脱がなくて済むし、動き辛いと思うこともない。これが僕が今まで軽いコートにこだわってきた理由です。

しかし、ウールのコートって可愛らしい。抽象的な表現ですが、魅力的なんです。


そんなとき出会ったのがこのコート。生地はウール・コットンを使用したデニム生地。

ウールの季節感が程よく現れ、硬さによるフォルムの立体感を出しながらも、毛羽による柔らかい表情。確かに見た目は真冬っぽくはないし、真冬は寒そうじゃないですか?と言われるとグサッとくるけれど、そこがいい塩梅。もちろん軽いコートと言われたら防風性にも欠けそうですが、このコートにおける"軽い"とは、"軽く感じる"ということであって、実際軽いわけではありません。セーターを着れば十分暖かいはず。

また、オーバーサイズなのでデニムジャケットやトラックジャケットを合わせたスタイリングもお楽しみいただけます。まあ、コットンギャバのトレンチをメインとしてきた僕としては相当な進化なので、どれだけ快適か楽しみと思うほどですが、、笑

ある意味これは秋コート。今までそんなものははなかったので、AWの楽しみ方を大きく変えてくれる可能性を感じる。


裏地は無く、大ぶりな分ドレープもいい具合に。横から見たときの膨らみも好みに刺さります。

生地はダークブラウンですが、縦横の糸の色が混ざり合って、メランジ調の奥行きが感じられる仕上がり。それこそデニム生地なので、ジーンズのように経年変化はしませんが、袖にシワが入ったりして表情も増していくかも、微かな楽しみです。ブラックと見間違えた方もいたくらいなので、使い方も申し分無し。


PRADAの影響なのか、昨年から襟レザーのデザインも増えてきました。あからさまにレザーが出るよりも、襟を立てたときのみ見えるレザーの主張がさりげなくて良い。ちょっとした外しとして。比較的ラギっとなボディに対して、スムースなシープレザーのコンビが、良いギャップです。

ポケットの淵にもパイピングとしてレザーを配しているのもポイントで、奥行きが出て、これだけで全体のイメージが大きく変わっています。


秋の入りから着られるコート。ここからニットをインナーに着るにたどり着くまでまだ少しありそうですが、おそらく急にやってくる。ちなみにMURPHHキャップのグリーンは、奇しくも他カラーより人気が劣りましたが、、、、、、、、アウターを着るようになれば足したくなる色かと思います。元はといえば、そのために作ったカラーなので。

MURPHHの25AWコート、まずは1着目をご紹介させていただきました。もう一型あるので、またご紹介させてください。

MURPHH / Homare