誰にでもある、ファッションを好きになったきっかけ。僕は母の影響でした。母は特段オシャレというわけではありませんが、身だしなみには、いつも気を遣っている。小学生のころは体格が似ていたこともあり、その特別おしゃれというわけではない(読んでないことを祈る)クローゼットを漁って、ジーンズを穿いたり、スニーカーを借りたりしていたこともあって、小学6年生になる頃には自分でお小遣いを貯めて洋服を買うようになりました。
一応ですが、姉の影響もあります。2個上なので、その2年先の流行りを教えてくれていたこともあり、ちょっと早送りさせてもらっていたんだと思います。ちなみに一言目は、「なんでmen's egg読んでないん?」でした。
普通読むのかよ。
こんにちは。Homareです。
洋服にハマるきっかけ。今取り扱っているブランドを取り扱う、あるいは好きになってよく着るようになったきっかけ。どんな些細なことでも、必ずあると思います。前々職の頃、先輩方から色々洋服を教わり、正直意味もわからないままに、これがイケてるんだ、と思って脳死で洋服を買っていました。手元にないものもありますが、逆にわからないまま色々買っていたことで、自分の好きなものへとフォーカスを当てられるようになったと思います。
初めて店長を任され、バイヤーになったころ、一番はじめに伺った展示会がm's braque。僕はこのブランドが好きです。そうして初めて別注を組んだのはセットアップ。m's braqueのセットアップは、僕は今の洋服になるまでの基盤を作ってくれた洋服。
僕のスタンダード、そしてきっかけのセットアップです。
チョークストライプも、僕のスタンダード。普通なようで普通じゃない空気感にしてくれる、さりげない柄物。上下で合わせて着ても全然いやらしさがない。前回の別注のようなネイビーチョーク、モカブラウンのチョーク、生地を替え、素材も替え、今季はブラウンウールのチョークストライプです。
前回は足早なご紹介になってしまったので、改めてのご紹介。しかも、ラスト1点ずつ。
独特の不良感、ラテンの艶やかさ、m's braqueは個人的にヨーロッパの不良服というイメージ。ちょっと悪そうで、真面目に洋服を着る、遊びの中にあるリアルクローズ。アロハシャツや太いパンツ、柄物が目立つ一方で、テーラリングを得意とする、デザインー/パタンナーの松下さん。
全ラインナップを見ると落ち着いたカラーパレット、大人な佇まいが感じられる反面、松下さんはピッティウオモの会場へジャケットにハーフパンツ、サンダルで行くような破天荒振りらしい。ショールームの吉田さんからよく聞くだけで実際にお会いしたことがありませんが、すごく楽しい人柄なんだということは、会わなくてもわかる。
ヨーロッパの空気感を纏い、各地のデッドストックファブリックを用い、モードとカジュアルの中間というアプローチ。その独特な中に内在する抜き。日常的に着るのは少し気合いがいるけれど、抜きによるデイリーユースのしやすさなど、やりすぎないバランスを表現されているウェア。
このセットアップは、それらを体現するような洋服です。
着る度にパターンの良さを実感する、定番的存在のCOMFORT-FIT JACKET。袖山が強調された、いかにもクラシックなジャケットですが着心地は正反対。直線構成のパターンによるドレープ、ゆとりがもたらす、適度なルーズシルエットが特徴的です。m'sのジャケットは肩線を後ろ身頃に振って(逃す)いることで、立体的なフォルムになり、可動域が確保されるようになっています。それこそスーツのようなドレッシーな見た目ながらも、カジュアルジャケットのようにラフな着心地、動きやすさが魅力的なので、綺麗な印象を残しながら、スウェットパンツやイージーパンツで外すのも良さそう。カジュアルでもない、モードでもない、その間でそれぞれの着方を見つけられるという立ち位置。



パンツも極太。裾幅は広く、横から見るとインパクトのあるシルエットですが、インタックにすることでフロントから見たシルエットは比較的すっきり。アウトタックでもっと太くてもいいな、と思う時もあるけれど、年齢問わず手に取っていただけるのは、インタックだからというところも大きい。
ウエストは引き締まり、ヒップももたつきもない、だぼつきもない、だらしなくない。相変わらずMURPHHでも人気なパンツですが、まだ穿いたことがないという方もチラホラいらっしゃるようなので、この機会にぜひ手に取っていただきたいです。



見た目はTHEジャケットなので、硬そうだなと感じる方もご安心下さい。シャツに合わせなくても、古着のスウェットやだるだるのロンTに合わせてもよくて、別にシャツに合わせなくていい。逆にカットソーメインで着たり、インナーを軽くするからこそ、このジャケットの"きっちり感"が際立ってくる。

でも、サックスのシャツはとにかく相性がいいです。


レザーを合わせればモードに、シャツを合わせればクラシック、あるいはカジュアルに。男女問わず手に取っていただきたいセットアップです。
洋服には力がある。モテたい、自己満、それぞれ洋服を買いまくる理由があるかと思いますが、それ以外にもたくさんある。誰から、どこで、いつ買ったのか、どういう形で買ったのか。お金がないのに頑張って買った洋服、ノーマークだったのに勧められて買った洋服、誰かが着ていたから買った洋服。見るだけで思い起こされるその時の思い出が詰まっている洋服は、自分の人生を振り返るきっかけになります。
うっわー懐かしい!タンスから出てきた時にテンションが上がると同時に、色々思い出すじゃないですか。僕はそれが好き。不定期ながら書いているこのブログも、誰かのきっかけになることを願って。

いやはや、men's eggを強制してきた姉にも感謝です。笑
ちなみにサンシャイン栄のイベントにも、よく行っていました。
それでは、また次回。